【楽曲解説】「不滅」違うことだけは分かる

楽曲解説 -AmnesiaS46-

今回は「不滅」を作曲時の裏話的なものを書いてみたいと思います。

そこで感じた気づきは、他の曲を作るときにも参考になっています。

この曲で一番苦労したことは、サビで AM7 – E と続く三番目のコードがなかなか見つからなかったこと。

僕のイメージでは、そのコードでパーッと世界広がる感じ。でも、色々と和音を試してみてもどれもしっくりとこない。

音楽の才能のある人は、頭の中で鳴っているコードが一発で分かるのでしょうが、そんなものは持ち合わせていない僕は何度も錯誤するしかなかったのです。

服を買いにデパートを見て回っても、これだ!というものが見つからない、上手くは言えないけどなんか違う、そんな感覚です。

結局はAメロで使っていたコードがそのままイメージ通りにハマって、めでたしめでたしとなるのですが、何か特殊なコードを探してずっと回り道をしていました。

ここで僕が学んだことは下の二つのことです。

・なにかが違うと感じたら、とりあえず全てのことを試してみれば、いつかこれだというものに辿り着ける。

・なにかを探すときは、突拍子もないところから探し始めるのではなくて、まずは自分の身近なところから探し始めたほうが時間短縮になる。

これを先ほどの洋服選びの話に戻すと、根気よくお店をまわって探せば、「これだ!」という一目惚れのような服にいつかは出会えるはず。

あと、いきなり高級ブランドのお店に行くのではなく、まずは自分が以前に購入したことがあるお店で探した方が気に入る服に出会う確率は高くなるはずです。


特に音楽に関しては、ドレミファソラシと7つの音しかなく有限なので、理論上は必ず見つかるはずです。

とにかく、まだ「正解」は分からなくても、「違う」「これじゃない」って感覚があれば大丈夫。

答えは必ずあるのだから、ひとつひとつ可能性を潰していけばいいのです。

そう信じて、僕は今も音楽を作っています。

あと、音楽理論をきちんと勉強して色々と経験することが近道になると思います。

実は、これが一番重要だったりします。すみません。

最後に、このことについて十数年前にブログに書いた記事を発掘したので、恥ずかしながら備忘録的に再録しておきます。

詳しくはいつか飲みながらでも話しましょう。

2008-08-03
探し物:ひとつのコード

(今回はかなり真面目に語ってますが、僕の完璧な独り言です。)

 今年の2月から作り始めた曲があるのだけれど、未だに完成せず。その原因の大部分が僕の才能によるもので、具体的な足踏み理由は曲のサビの部分が完成しなかったためです。

 サビのコードはAM7 – E とつづくのですが、その次のコードがどうしても見つからなくて。僕のイメージとしては、その3つの目のコードでサビが力強く弾ける感じ。曲の世界がぱっと広がる感じ。

 けれど、そんな夢みたいなコードを探して色々と試して弾いてみたけど、どれも頭の中でなっている音と違う。違うということ「だけ」はわかるって感じ。それ故に曲の進展はストップ。数ヶ月に及ぶ放置状態に。

 しかしついに数週間前のある日、それを見つけたのです。なんてことはない、Aメロで使っていたコードで何度も弾いてた音。僕の意識のなかで、サビは新しいコードを使わなきゃ!という変な固定観念に縛られていたせいで発見がかなり遅れてしまいました(まさに灯台下暗し)。思い込みって怖い。

 そのコードを弾いた瞬間、たった一度鳴らしただけで「これだ!」と思いました。まさにパズルのピースがピタッとはまった感じ。そして大袈裟ですが、そのコードで曲に命が吹き込まれた瞬間でもありました。

 「これでこの曲はもらった!」心の中で僕は叫びました。まさに、そのコードはマイルストーンというか、山場だったわけです。あとは道を下るだけ。そして、この曲を作るために今まで僕は音楽を作ってきたのではないかとすら思ったのでした。ひとつの僕の到達点です。(それが大したことなくとも)

 そもそもこの曲は、作り始めから何か変っていました。曲の出だしの4つのコードも、なんとなくギターを弾いていたら自然にできました。そのときに僕が感じていたのは、自分が新しく曲を作るというよりは、もともと何処かに存在しているものを「探す」感覚。かといってどこかで聞いたパクリではなくて(多分)、今まで聞いたことはないけど聞けばわかるって感じで。(なんじゃそれ)

 確か著名な彫刻家の言葉で、作品は既に石の中にあって私は余計な部分を削っただけ、みたいな発言を聞いたことがありますが、それに近いです。ウィスキーのCMでいえば、シングルモルト山崎の「なにも足さない なにも引かない」

 一番大切なのは、その探し物は絶対に何処かにあると信じること。疑っちゃだめ。間違っても、お決まりのフォーマットや計算で作っちゃダメで、小手先のテクニックなんか使わない(使えない)。自分で無理やり手を加えたりしないで、その曲の本来の形を意識する感じ。

 そして、僕みたいな素人が言うのもなんですが、それを探し出すために必要なことは(才能については敢えて置いておくとして)、絶対に探すんだという強い「意思の力」だと思っています。

【そして、ここから先はマジで酔っ払って書きました】

だから別に特別なものなんていらないんですよ。強がりだけどね。
目が潰れんばかりの輝く才能のある特別な人はおいといて。
そんなスゴイ人は一握りだから。

強く望めば、すべてはうまくいくんです。だから焦らないで。
レディオヘッドも歌っています、Everything In Its Right Place って。
そういう気持ちがあれば大丈夫。自分の将来だったり、好きな子だったり。

ちょっとくらい時間がかかってもいいじゃいないですか。

諦めずに願い続ければ、すべて落ち着くところに落ち着きます。
才能ない僕でもなんとか辿り着いています。コード見つけてます。

ビリー・ジョエルも歌っていますよ、Just The Way You Are って。

素顔のままで

【酔って書いたそのままで公開 (/ω\) 】


最後まで読んでくれてありがとう

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