【楽曲紹介】「君の宝物」

楽曲紹介 -AmnesiaS46-

この曲は僕にとって極めて個人的な事柄と、ある小説の影響がもとになっています。(まぁ、僕の書く歌詞はどれも個人的なことからスタートしていますが、、)

個人的なことは恥ずかしいので置いといて、小説についてはディーン.R. クーンツの「ウォッチャーズ」です。

初版が1993年の作品なので馴染みがないかもしれませんが、物語は主人公がめちゃくちゃ賢すぎる犬を拾うことから始まります。そのアインシュタインと名づけられた「特別な」ゴールデン・レトリーヴァーは、なぜか毎晩窓の外を不安げに警戒します。それは恐るべき「なにか」が確実に迫ってきていることを察知していて、主人公と犬とその恋人の運命はいかに⁉

というようなお話ですが、読んだことがある人からは「どこが?」「全然関係ないじゃん?」というツッコミが聞こえてきそうですが、この本を読んだ後も僕の心にずっと残っているものがミックスされています。

小説自体はSFでありホラーもありボーイミーツガールでもある、最高に面白いエンタメ小説だと思います。ただ、残念ながらこんなに凄い本が既に絶版なのですが、まだまだ古本で手に入ります。

ちなみに、原題の「WACHERS」を訳すと「見張るものたち」とか「見守るひとたち」。興味がある方は是非手にとってみて下さい。


曲に関しては、記録を辿ると2019年の末ごろから作り始めた曲になります。僕にとっては比較的新しい曲です。ロックなサウンドに、二つのコーラスと二つのピアノ(ひとつはトイピアノ)を加えてみました。作詞はノート一冊分あーだこーだ書いて、何とか完成できました。

曲のミックスに関しては、そのころ近所の焼肉屋さんで出会った音大生のK君に色々と教えてもらったことが、とても勉強になりました。目から鱗だらけで、今までよりも目が見えるようになったと思います。この場を借りてありがとう。出会いって素敵です。


話は打って変わって、よく「バツイチ」という言葉を耳にしますが、僕はこの言葉があまり好きではありません。たとえ結婚して別れてしまったとしても、初めはお互いが愛を持ちよって幸せになろうとして一緒になったはずです。そこにはとても温かくポジティブな感情があったはずです。

それがうまくいかなかったからって、「×」というのはおかしいと思っています。決してチャレンジしたことは間違いではなかったはず。せめて「△」じゃないでしょうか?

そもそもがまったく違う二人の人間が一緒になること自体が奇跡だよ!、と一度も結婚したことのない僕が唐突に語ってみました。


最後に、ジャケット写真は友人の渡邊さんが実際にベルサイユ宮殿で撮影された奇跡的な一枚がもとになっています。

あなたにとっての宝物が、ずっと大切にありますように

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